「原体験」って後付けだけど。

原体験ってありますよね、「『今の自分らしさ』につながる過去の自分のある経験」みたいなやつ。

その後同じ場面とかに出くわすとかなり鮮明にドカーーーッとそのときに戻されたような気分になります。

 

今回はその話。ちょっと閲覧注意含みます。

25年前の少年T

僕は25年ほど前、長野県の伊那というところに住んでいました。

むっちゃくちゃ田舎で、どれくらいかというと、農場とか牧場(?)のある大学の広大なキャンパスがあるくらいに田舎。

おかげで、小さい頃(京都に引っ越してくるまで)はあそび場に困りませんでした。

そっこらへんに虫がいるし、牧場までいけば弟が羊にかまれたりするし、グラウンドにいけば大学生があそんでくれるし、まさに「庭」状態だったんですね。

毎日毎日わーわーぎゃーぎゃー騒いでも特に怒られることはありませんでした。

(そのノリで京都に越してきて遊んだらむちゃくちゃ怒られて「空いてるんやしええやん!」ってキレたことがあります)

 

毎日楽しかったんですが、何してたかというとはっきり覚えてることは実はあんまりなくて、一つは「トンボを捕まえてアリにあげる」っていうあそび。

捕まえたのをわざわざ死なせて庭の草っぱらのところに置いてたらアリが食べにきたんです。断っておきますがこれは(幼子の無邪気な)あそびです。

むっちゃくちゃ楽しいからやった方がいいよ!、って激奨励はしないけど、「勝手にやってる中でいろいろ知れる」ので遊びです。

 

これがむちゃくちゃハマった。

いくら置いておいても全部食べるし、

どんな風に死なせても全部食べるし、

足と翅だけ残して全部食べるし。

 

で、そのとき知ったのは(当然、言葉にはしてないけど)、

・アリも食べんとあかんもんな(人気者だけ守ってあげる、ってのはよくないな)

・フシっぽいものは美味しくないんやな(けっこうヒトの感性と似てるかも)

っていうの。

 

この二つはガツーンと入ってきた感じがあったので、とっても鮮明に覚えてますし、このときのあのあそび方っていうのは実はけっこう染みついてるなあと思います。

放蝶したら、、、

ところで、oranjeではアゲハチョウの授業が今年度は今のところ全て終わったので、あとは無理をしない程度に飼育をしてます。

だから、これはキャパ的にはきついなと思ったら放しちゃうんですね。いつも通り、認識の色ポツだけつけて。

(見つけて捕まえたらご一報ください。喜びます。)

放した後、用があって外に出ると、数時間くらいならアゲハは遠くまで行かずにその辺にいたりするのを見かける。

のびのび交尾してるのも見かける。交尾してるところに別の雄がきてまわりをちょろちょろしてるのも見かける。

で、昨日放したアゲハが玄関先で死んでいたので、(そんなこともないとは言えないですが、悲しくないことはない)

何の気なく端っこの方に寄せておきました。

そしたら数時間後。

アリがわんさか寄ってきてたんですね。

(写真はもう事後)


 

アノ時のアレや!

もうこれしか思わなかったですね。

あとは、「相変わらずきれいに食べるな―」って。

アノ時から比べるとそれなりにそれなりになったと思ったんですが、思ったことがあんまり変わらなくてなんというかちょっとなんというか、、、

「原体験」は後付けの言葉だけど、、、

今から思うとそんな経験あったのになんで生物勉強しなかったのかなーって思うんですが、

授業を受けて勉強したのは大学院で理科の免許取得に必要だったので受けたのがはじめてでした。

数人の学生でちょっと議論する時間になったんですが、そのとき話してたのが「カ(蚊)は殲滅しちゃっていいか」というもの。

僕は、

「カがいなくなるとカを食べてた他の生物が困ったり、なんやかんや不都合があるんじゃないの?」

って言ったのを覚えてます。

そしたら、そのときの先生が「その視点は大事だね」って。

大したことないっちゃないけど、勉強もしたことなかったし知識云々じゃなく考えたことをそういってもらえたのはけっこううれしかったです。

 

はじめに「原体験」の話をちょろっと出しましたけど、そんなのはけっこう後付けで、「あーあれが原体験になってるかも」程度のもの。

「よっしゃ、原体験になる経験するぜ」とはならないと思います。

 

でも、だからこそ、不確かなものに触れ、偶然のインパクトを感じるってのは大事なんだな―と思います。

もうすぐ夏休み、いっぱい遊ぼうぜ!

 

 

 

▼今飼ってるアゲハチョウの数はこんな感じ。出張でいろんなところに行ってもらったので凸凹が不自然なのは許してちょ。




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oranje代表

自由研究パートナー

冨永 岳

Tominaga Takeshi

長野育ち 御室出身

京都教育大学大学院教育学研究科 卒

京都教育大で、探究学習や自由研究の有用性を見出す。日常性に着目した学びについての研究として、現行の教育とは別視点の教育を提案した。

大学院卒業後、準備期間を経て、地元・京都の御室で探究学習や自由研究で学ぶoranjeをスタート▶ブログ「漫画でいうと第1巻の第1話がすきな代表の話し

■影響を受けた本■
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・選択の科学

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あと、カレーが大好き。


 

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oranjeでは、授業の開発や教育研究について様々な方にご支援いただいています。

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村上 忠幸

Murakami Tadayuki

兵庫県の県立高校の化学教員を15年間勤め、1999年から京都教育大学理科教育研究室で探究学習の研究をしている。研究テーマは、新しい時代の教育に向けて前仮説段階探究、messing about、マルチプル・インテリジェンス、自己理論化、省察、メンタリングなどのキーワードを用いて「経験からの学び」について検討している。

 

1957年1月11日生まれ

兵庫県北部の養父出身

滋賀県私立教員

小巻 一歩

Komaki Ippo

 大学院で生物の進化に関する教材を研究すると同時に探究学習に興味を持つ。自分がおもしろいと思うこと、興味を持っていることを生徒と共有するのを目標に、現在は滋賀県の私立高等学校で勤務。

oranjeでは自由研究パートナー、授業開発のアドバイザーなどボランティアとしてかかわる。

 

1991年7月12日生まれ

京都市衣笠出身

京都教育大学大学院 教育学研究科 修了