Books#6 遊びが学びに欠かせないわけー自立した学び手を育てるー

「遊びっていいよね~」

「遊びの中から学べたらいいよね~」

「遊ぶように学べたらいいよね~」

 

という感覚はみんな持っていて、

 

「おぉそうだそうだ」

 

と思いながらも、

 

「とはいえ、遊んでばっかりでおバカになったらいやだしなぁ」

 

とちょっとムズムズする。

そんな”かゆいところ”の議論のテーマになりがちな内容を、

ストレートに

「そんなことない、遊びは学びにとっていいんだよ!」

と断言するタイトルの本の紹介です。





私自身の(本書を読む前の)立場について

明らかにするところからはじめましょう。

 

oranjeではけっこう遊びを肯定してます。

 

「普段何して遊んでんのー」とか

「何して遊ぶの好きなのー」とか

「もっと遊んだらいいよー」とか

 

パートナーとの比較的頻度の高いやりとりの一つです。

理由は、

 

・「楽しい」と思うことに素直になってほしい

・コミュニケーション量が増える(そして密かに、しかし戦略的に考えている)

・異年齢同士でも遊べる

・運動機能が上がる

・いろんな関係性の中に身を投じれる

 

など、です。




逆にいうと、これらの要素がないと、

たとえ遊んでいても

 

「うーん、それはちょっと・・・」

 

と思ってしまうこともあります。



例えば、代表的なのはテレビゲーム。

テクノロジーのおかげで、

さまざまな”ありえない”ことを”疑似体験”できるようになってきました



だから、

 

「五感を使わずに遊ぶようになっちゃったじゃねーか」

 

とやや否定的だったんです。





しかし、ところがどっこい

「テレビゲームもけっこういいんだよ」

というわけです。

 

理由は、

・テクノロジーに触れられる

・ゲームの中では自由でいられる

という2つ。



まず、テクノロジーに関しては、

どの時代も常に若者の方がそのアンテナが強く、

使いこなすスピードも圧倒的に早い。

 

スマホを例に見れば、

確かにおじいちゃんおばあちゃんより女子高生の方が使いこなしてる。

「年長だから勝っている」の反例の典型だと思います。



2つ目の理由が、教育・子育てにかかわる人たちには少し耳の痛い話かもしれません。

なぜかというと、

「(ゲームの中では)大人の目から解放されて自由にふるまえる」

から。

 

ゲームをする子どもたちに「ゲームの何がいいか」を調査をすると、

・自分で決められる

・自由

・遂行能力

が挙がったそうです。




そして遊びの良さがここに表れています。

子どもたちは無意識のうちに遊びの良さを語っていたんですね。



つまり、

 

「自分でやりたい!!」

 

ってことです。

 

「自分でやりたいの!!!!!!!」




駄々っ子みたいになったので、

「それってどういうこと?」

ってのをまとめてくれた本文の方から引用したいと思います。



ーーーーー

遊びはいくつかの特徴が重なり合ったものとして定義できます。

①遊びは自己選択的で自主的である。

②遊びは、結果よりもその過程が大事にされる活動である。

③遊びの形や規則は、物理的に制約を受けるのではなく、参加者のアイディアとして生まれ出るものである。

④遊びは、想像的で、文字通りにするのではなく、「本当の」ないし「まじめな」生活とはいくらか意識的に開放されたところで行われるものである。

⑤遊びは、能動的で、注意を怠らず、しかもストレスのない状態で行われるものである。

ーーーーー

 

これが遊びのいいところで、逆に言うと、

この要素がそろっていると「いい遊び」といえるとのこと。

 

うん、納得。




上条件の「遊び」を「学び」に変えても納得できますよね。

他にも、「ここいいこと書いてるよ!」ってとこが

たくさんあるんですが、長すぎるのでこの辺りにしたいと思います。

 

ぜひご一読を!

 

(あ、ちょっと戻るけど、やっぱり五感を使って遊ぶってのは大事と思います)