ずいぶん暖かくなってきた3月半ば。日によって夏日が出るほどで、こりゃあ今年の鉄カバは暑さとの闘いかな、と思っていたら!
寒波到来で冬の日本海の洗礼を受けました笑
まぁなにはともあれ、安全に健康に終えれたことに感謝!
さぁ、振り返りいっくゼ!

鬼伝説の町・大江へ
今回の鉄カバ、現地までの移動が地味に長い。
3時間ほどJRに乗っていくので、その間の時間はきっちり有効活用します。
朝8時過ぎに集合した面々は、8時半に電車に乗る予定でしたが、
実は9時過ぎだったので先にミーティングです。
電車の中で、
- キャンプネームを決める
- 今日の晩から3食分の食事計画を立てる
- ハイキングルートを地図で確認する
の3つを決めるように指示しました。
0から始まっていく感じが良き!
それだけ伝えた後、車隊も出発です。
亀岡あたりで食材のリクエストが来たらいいな~と車を走らせていたら、ピロリンと通知が。
今日の食事は、炊き込みご飯とみそ汁だそうで、
明日の朝、昼は雑炊やおにぎりで済ますとのこと。
栄養も肉野菜キノコ類でとれてがっつりごはんもいける。
けっこういいメニューだと思います。
ただ、予算がだいぶあまっていたのでもうちょっとたっぷり食材リクエストを出したり、
行動色でプラスになるものを挙げられていたらさらにGoodかなと思います。
それにしてもいい選択。
買い出しを終え、一行が進む電車と並行するように大江へ向かいます。
車の方が少し遅れて大江山口内宮へ到着。
着いたらみんな腹ごしらえしていました。
よし、ここから5㎞、はりきって歩くぞー!

いまお伊勢さんと言えば、三重県の伊勢市ですが、
神様がお引越しされる前はこの地にあったそうです。
元伊勢神宮を通ってキャンプ場を目指すルート。

ごっつい杉の木があり、神聖な雰囲気が漂います。
でっかい自然って歴史そのものだなあと感じました。
みんなありがたがって(優しく)なでなでさせてもらい、
無事に今回のキャンプを終えることをお祈りします。

神社を抜け、ちらちら民家が出てきたところをまた山に入ります。
川沿いを歩き、新童子橋という吊り橋に到着。

吊り橋ってみんなすきよね。
葉っぱを落としたり、
覗き込んで高さをこわごわ楽しんだり、
遠くの景色やこれまで歩いてきた道を見返してみたり、
わざとどたばた歩いて揺らしてみたり、
思い思いに楽しみました。
で、その次は、鬼の足跡へ。

自分の足をはめて確かめて、鬼の身長を推定します。
・・・
・・
・
「3m半くらいか、、、」
数字で出てくると妙に真実味が出てなんとなく黙り込んでました笑
さて、時間も時間なので、キャンプ場行くぞ!

キャンプ場についたら、結構時間がないことに焦ります。
今からやらないといけないことは、、、
とラミネートしたA4の紙をホワイトボード代わりにメモして作戦を立てます。
「よし、博物館行く時間ありそう!」
ということで、
お楽しみの一つである「鬼の博物館見学」へGO!
ADVANCEなので、そういう楽しみ方もしてみようかと企図した次第です。
(ほんとはそれをもとにレクをつくってみる、というのも想定していましたが今回はなしで。)

博物館へ入ったら「大江の鬼」「日本の鬼」「世界の鬼」が並び、
新しい世界が開いたような感じもしました笑
鬼ってすがたかたちはちがうけど、ヒトの共通の感覚なんだな~
子どもたちは、見てるのか見てないのかわかりませんが笑、
先々進みある場所でとまっていました。
何かな、とみんなが見ているものをのぞき込むと、動画が。
20秒くらいのショートムービーがいくつかつなげてあって、
酒呑童子の討伐のお話を解説されたものが流れていました。
みんな食い入るように見てたね、笑
時代だなあ~
(展示・記述で網羅してたのでそっち読んだ方が詳しかったけど)
作戦通りの時間に博物館を出ると、
仕事が待っています。

テントを立てる人、
火をつける人、
食材の準備を始める人。

大忙しで準備準備準備ーーー!
今回は竹を飯盒にしてみようということで、
後ろでツノが竹飯盒を作ってくれてます笑
ありがとう!

じゃじゃーーん!
おいしそうな炊き込みご飯ができました◎
少しお米が硬かったそうですが、
敗因は、干し椎茸を使ったことと思います笑
だしを取りたくての選択だったようですが、
米が吸うはずの水を干ししいたけが吸っちゃったのでは?と思います笑

まぁ何はともあれ美味しかったそうなので何よりです。

これで大忙しの1日目はほぼ終わりです。
明日の作戦を立てさっさと寝よう!という流れですが、
なかなかまとまりませんでしたな、、、笑

ツノの指導のもと、明日ハイキング終了後に電車に乗る時間から逆算して、
- キャンプ場を出発する時間
- もろもろの仕事にかかる時間
- 起床時間
を計算し、やっとこさお休みです。
(個人の振り返りはできませんでした)

真冬の日本海の洗礼を受けた二日目
予定通り5時に起き、
(寝ぼけて深夜に起きたやつが「みんな起きてー!」と言ったので、途中起きましたが笑)
予定通り片付け、食事準備等進めていきます。
朝は子どもも大人も雑炊だったので、調理は簡単!

体調チェックも終え、眠さはともかくみんなの元気を確認しました。
さぁ出発だッ!
今日は20㎞のハイキングです。
(これ、伝達ミスで本当は15㎞でした。すみません、、、)

写真ではわかりませんが、7時ころから降り出しました。
雪交じりの雨です。霙っていうのかな。
体にくるね~、強くならなければいいけど、、、。
今日は普甲峠という参勤交代の道を進む行程です。
前半は山道で後半は平らな歩道を歩きます。

途中、おなかや頭が痛くなる子がいたのですが、
様子見と少しの休憩で回復。
自分から車移動をやめてチームに合流しました。
3月半ばの予定では、桜が満開の予想だったのですが笑、
桜はまだまだで、満開の梅は見ることができました◎

参勤交代で使われた道らしいえらそうな(?)道を抜け、
京都の自然200選に選ばれている石畳を滑りながらくだり、
あとは平たんな道をひたすら進むだけ。

霙もあがり、雨といっても霧雨のようになり、
なんだか回復の兆し。
元気が出てきたのか、ワーッと走り出す子も出てきます。
まぁ焦らず焦らず。
まだ言っても5㎞あるから。
でも、それくらいなら全然へっちゃらなのが、すごいなぁと思いますが、
みんな元気に宮津駅に到着!
山から海へ歩くハイキング、終了です!

宮津からは網野まで電車移動です。
車中ではお決まりの食事計画。
今度は実際にスーパーに立ち寄れるので、自分たちで食材や値段を見て購入してきてもらいます。
ぴったし買えるかな、、、?
と待っていると、
マシュマロの袋が二つ笑
ええけど、おなか膨れるか?
もう補給食のいるような場面ないぞ?
と思いつつピッとレジに通していくと、予算オーバー笑
1袋を返し、一人一つ買っていたドレッシングも一つ返さざるをえませんでした笑
どんまい笑
さぁ夕食には何ができあがるやら?

その後またもう10分ほど歩くと本日のキャンプ地。
坂を下って50m先には海があります。
夏なら駆け出してそのままダーイブみたいなことができそうなロケーション!
うーん、海に入りたい!
が、今日はそんなことしようなんて微塵も思わない気温!
海沿いとあって風も強く、
体感温度は2~3℃しかないんじゃね?という辛さ、笑
今日もテント泊の予定でしたが、オーナーさんが
「ロッジつかっては?」
と温かきお言葉をくださり転がり込みました。
しかも!
お風呂は断念していましたが、
そちらもご厚意で入れていただくことに。
ありがたや~◎
じっくり温もった後は、いよいよ食事作り!
風が強い!しかも下は湿っている!
最強の悪条件☆テヘッ
湯冷めするまでに火を起こしたいところですが、
全くつかない、、、笑
それでもなんとかかんとかようやくベテラン組がつけて、あとは鍋を待つのみ!

今日のごはんはカレー!と、焼きマシュマロ!
ここでマシュマロ出るのか、、、笑
(いいけどよくない、けどまあいい笑)
CABAcampはこれまで僕のこだわりで「カレーはつくらない」ことを信条にしていたのですが、
あっさり破られました笑
食事(に限らずあらゆる生活プログラム)の意図としては、
「家に帰っても再現できること」
があったので、カレーなんてそのうちどこかでやるし、
なんだったらもう家でもやってんじゃない?
ということで避けていたのですが、子どもたちの選択の前にさすがにそれは言えませんでした笑
まぁそもそも作れないと計画できないので、
この構造上しかたないのですが、
パエリアなんて案も出ていたのでそっちも素敵じゃない?
(でも、なかなか家では再現しづらいか笑 やはり海沿いの町なだけあって海鮮が安かった!)

こちらは風の影響を考え、早々にカセットコンロを使っていました。
まぁ良い選択だったと思います。
(火はごはんを炊くのにつかいましたよっと。)

そして早くも最後の夜。
夜なのに明るいね。ご厚意に感謝~。
明日の作戦と、今日こそは個別の振り返りをしました。
明日はみんなお楽しみの釣りがあるので何が何でもがんばらないとね!笑
個別の振り返りは、フルバリュー(行動指針)に即して、です。
- 一生懸命やろう(なんでも一生懸命やるのって大事!)
- 感動しよう(一生懸命やっていれば、プラスマイナスどっちの感情もきっとあるよね!)
- 変身しよう(そんな経験をして、少しでも今までにない自分に出会えたら素敵だよね!)
という3つについて、
具体的なシーンやセリフでもって、自己評価してもらいます。
これが明日の行動を変えるので、明日の自分を助けると思ってやりましょう。
中身見せてもらいましたが、なかなかみんな等身大の自分を測れているように思います。
お見事~◎
(それをやるのも大変なんだけどね、笑)

鉄カバらしさを痛感した3日目
CABAcampは自分で言うのもアレですが、
地味だと思います。
キャンプだからってキャンプファイヤーするわけでもないし、
BBQなんて絶対やらないし、
花火も打ち上げなければ、
マシュマロ焼くなんて絶対ない←
なんてったって「ふだんの生活をめいっぱい自分たちでやってみよう、そのうえでいろんなアクティビティやお楽しみを積もう」というスタンスなので、「生活する」ということに関してはかなり口うるさい笑
そんなエピソードあふれる3日目でした。見ていきましょう。
朝はこれまた5時に起き、
火をつけて食事準備です。

一方、帰る日でもあるので、大忙し。
自分の荷物もまとめ、

テントやら寝袋も干し、
キャンプ場の掃除もしないといけません。

本当に口うるさいほど言います。
米の一粒も見逃しません。
朝食終了後、
お米の残った飯盒に水を入れ、
ジャーっと!
なんてことを!!!
貴重なお米ですし、
そのまま地面に流すなんてどういう了見!
LeaveNoTrace(LNT)の環境倫理の資格も出しますが、
これではさすがにその基準に満たないし、
そんなことはともかくとしても、
食べ物は粗末にしちゃいけません。
そうしないためのテクニックもきちんと助言があってのことだったので、
これはもうスイッチ入りましたね笑
釣りに行きたいとかなんとか言っても、
いやいやそれどころじゃないでしょ、といった具合です。
なーんてこともありつつ、
でも、うまく時間を短縮した場面もあったので、
釣りに出かけます。

漁港についても釣りにかけられる時間はさほどありません、、、
せいぜい一時間か!?
よし、お昼ご飯をとるんだ!
と言って、
取れたらいいですが、取れないのもまた自然のおもしろさ。
もう昼前になっていたこともあり、
魚影すらなかなか拝めません。

それでもあきらめない!
と粘りましたが、タイムオーバー!
残念ながら今日のお昼ご飯はなしです。

本当にその予定だったのですが、
ちょびっと材料が余っていたので残った材料でみそ汁とご飯だけ炊いて食べました。
子どもたちは昨日サラダを買っていたので、
それもセットです。
後日知ったのですが、
火を使わなくても食べられるものを、
と言って用意していたそうです。
それはなかなかナイスですね!
しかも、生野菜や果物をとることもキャンプ飯になると忘れがちなので、
グッドチョイスだったと思います。
(でも、一人一つドレッシング買わなくてもよかったのでは?笑)

そして、最後海沿いでカバポーズ決めて、キャンプ場を後にしました。
帰りは網野駅からバスに乗るので、
また3㎞ほど歩いて移動です。
なんだかんだ結構歩きましたね。
合計30㎞ほどは歩いたキャンプでした。
みんなバスで寝たら写真撮っといて、とお願いしたのですが
案外爆睡、という状況はなかったらしいです。
なかなかタフね。

今回のキャンプでは、
単なる「個」ではなくて「全体に対しての個」として
なにをどうやるか、が明確になったように思います。
これまで、班としてのまとまりや班単位での活動はありましたが、
まだ「チームワーク」とまで実感したことは少なかったです。
でもでも、今回のキャンプでそれを成立させるために必要なことや
そのための支援が見えてきたように思います。
ひたすら「個」に着目してきたoranjeだからこその見え方かな、と思っています。
そのあたりのことも含めてこちらより、改めて統括の冨永からごあいさつを載せています。
お手すきの際にでもお目通しください。
本当にありがとうございました。
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