「自分でやる」の真の意味とは。

 第3回鉄カバキャンプ、来てくれてありがとうございました!

 まずは、むちゃくちゃ難易度の高いキャンプを終えておつかれさまでした、そしておめでとう!「おめでとう」という言葉を報告書でつかったのはおそらくはじめてだと思います。今回心の底から本当にそんな気持ちになりました。キャンプの前に配ったしおりには繰り返し「自分たちでやる」ことを強調して書いていました。そしてキャンプを終えたいま改めて振り返ってみるとほぼ「自分たちでやる」を全うしてくれたな、と思います。だからこその「おめでとう」です。

 

 さて、「自分でやる」というのはどういうことでしょうか。もちろんこれは自分で「できること」をやるという意味ですが、僕はここに一つの気づきを得ました。

 「できることをやる」という見方で、キャンプ中のみんなのようすを振り返ると、

  • キャンプに来るまでに習得したからできる(例えば、自転車をこぐ)

  • 教えてもらったことがあるからできる(例えば、地図を読んで時間を予測する)

そして、

  • 自分に備わっている力でなにかができる(例えは下の文を読んで自分のものを探してみてください)

の3つの「やる/できる」がありました。どれも同じように見えますが、最後の一つは明確に他のものとはちがいます。先に書いた二つは「教えてもらったこと」で、もう一つは「誰にも教えてもらっていないのにできること」だからです。もちろん、細かく見れば誰かに教えてもらっていますが、「その時その状況でそれができた」という意味ではオリジナルで「自分でできた」ことになります。

 

 ではなぜできたのでしょう?それはみんなが「内なる秘めた力(=資質・能力)に迫り」、それを目の前の場で実行したからじゃないかなと思っています。僕が気づいたのはまさにここで、実はみんなは(気づいていなかったけど)今回のキャンプをやりとげる力をすでにもっていて、それを実際に掘り起こし使えたということです。でも、初日のままではきっとむずかしいままでした。キャンプを過ごす中で資質・能力に迫ることができたからこそだったでしょう。ここでまたなぜ?です。なぜみんなは資質・能力に迫れたのでしょう?これも僕なりにこたえがあります。平たく言えばそれはきっと「ジリツのためにチャレンジ」(HP参照)したからです。自分の力を出し切って、むずかしい部分は誰かの力を借りて、少し高めの目標を達成しようとしたからでしょう。逆に言えば、「ジリツのためにチャレンジする」というのは「資質・能力に迫る=できることをやる=自分でやる」ということなのだと思います。

 

 キャンプ中にツノがみんなに「良い意味でみんなのデコボコが見えてきた」と言ってくれました。これは資質・能力に迫りつつある、という意味だと思いました。だから僕は(ツノの言葉をパクッて笑)「デコボコがパズルみたいにピタッとはまるようになるといいね」と言いました。これができれば、それぞれちがった資質・能力をもった個が4人グループの中で際立ちあい、全体の「ポジティビティが充満」すると思ったからです。これもまたしおりのあいさつの中で書いていたことです。そしてはじめに「おめでとう」と書いたのは、それが達成できた場面がたくさんあったなと思ったからです。もちろん「あともうちょっと」なところもありました笑 それはまた次に。少し高みで待ってます。

 

2024.3.28

oranje代表・CABA camp統括

冨永岳(とみー)