第2回鉄カバキャンプ、ありがとうございました!

むずかしーーーいキャンプが終わりました。

でも、だからこその成長はやっぱりありましたし、

やりきった子どもたちにも感謝感謝です。

 

終わってすぐの感想としては、「鉄カバはまだ第2回なのか、、、」という感じです。

 

さぁ、行程おさらいいくゾ!

遠路はるばるありがとうございます!

今回の(も?)参加者は計5名とこじんまりと実施ですが、なんと神戸からの参加者が過半数、、、笑

ベテランスタッフのツノ(ヘッドカウンセラー)が連れてきてくれた子たちが2名、野外救急で出会った方の息子さんが1名遠路はるばる来てくれました^^

ありがとうございます!

 

そして例によって仁和寺前からスタート!

さすがはお兄さんたち。お母さんたちと離れるのに寂しい顔をする子はおらず、これからのキャンプがたのしみなようす◎

うん、たくましい!

 

珍しく(?)時間通りにバスも来たので、いざ出発!

バスに揺られること20分。

「次は~終点~・・・」

 

ん?

 

「・・・終点~栂ノ尾~このバスはこちらで終点となります~」

 

え?

8時23分発だよね?

時間通りに来たバスに乗ったよね?

 

運転手さんに聞くと、一本前のバスが遅れて出発のバス停に23分着になったようで。

30分ほど栂ノ尾で待機。

次に来た(予定通りの)バスに乗り込みました。

 

結局、ハイキングのスタート地点でもある細野口に着いたのも30分遅れ。

う~~~ん、そんなこともある!

根性と筋力ではなく、あたまで歩くハイキング

バスを降りてまずは補給食の分配を。

あらかじめ一人ずつわけたものを手渡します。

ってもう食べてるwww

補給食だっつーの!

 

気を取り直して、ツノから今回の歩き方についてレクチャー受けます。

5人いるので、

1人目:リード

2人目:ガイド

3,4人目:タイム・ペース

5人目:スイープ

という感じ。

 

歩いてみるとこれがまたむずいな、と思いましたがめっちゃおもしろい。

個人的には、普段一人で山入ると自然にやってるんやけど、

チームで担い合うっていうのはまたちがった面白さがあるなあ。

まずは、第一目標地の滝又の滝を目指します。

ここは「実は」な観光地のようです。

僕も何回か来たことありますが、きれいな滝だなあ。

下見のときに、ツノと一緒に

「そうか水で浸食されない硬い岩のところに滝ってできるんや」

と気づいたのがもう3か月も前のこととは。。。

川沿いを歩くので、こんな場面がちょいちょい見れたり。

それぞれはほぼ初対面なんだけど、あんまりそういうの関係ないのかな、と思わせてくれました。

さすがだなあ。

 

さてさて。

今回の鉄カバのサブプログラムはツノ講師によるLNT講習。

ぼくらが野外であそびつくすときに、

ほんのすこしでもフィールドを気遣い、

ほんのすこしでものちの世代に良い状態を残すための、

原則とそこから考える練習をしてくれます。

 「おしっこしたくなってきた」 

の子どもの声にいち早く反応して、

 「お、じゃあほんのちょっと時間いい?」

 ってことあるごとに入れてくれました。

講習なんだけど、これほんとに心地よくて、野外好き男が自分のこどもに自分のおうちを「きれいにつかってほしいなあ」ってしゃべってるみたいで。

 

しかもタイミングとかすっげえいいんだよなあ。

全国のみんな、受けるべきだよ。うん。

さてさて、一行はどんどん歩きます。

滝又の滝は行程の中の五分の一くらいなので、言ってもまだまだ序の口。 

まだ元気もあるので適度にちょけながら自然の中でたのしみ歩を進めます。

例によって本部の役割に徹してくれてるデューとは、今日は一回しか会えません。

そういや今回はあんまりデューのダジャレを聞いてないな。

なんとなく寂しい感じがしてるのはそれか。

 

さて、ここでデューに大きな仕事を頼まねばなりません。

今日のご飯の買い出しです。

1食はリクエストメニューにしようと思っていたので、歩きながら考えていましたが、結局お鍋になり、デューには

「いつもの感じで!」

とお願いして我々はまた山にもどります。

相変わらず水場はあるところで、この季節の山の水場と言えば、あれですよね。

そうこれ。

カエルの卵。

個人的にはこれはぜひ見ておきたかった代物です。

このあと何回も見つけることになり、子どもたちもいい加減覚えてきて

「うわ、これカエルやん!」

「なんでこんなとこに産むねん、干からびるで!」

とか言いながら楽しみました。

 

印象に残った自然物と言えばこれも。

真っ赤なキノコ。

いかにも、な感じでさすがにみんな足がとまってました。

そうそう、それそれ。

たのしいことは自分で見つけるの。

待ってばかりじゃだめよ。

山の中に入れば「ただそこにある」というものにものすごいうれしくなったり、たのしくなったりするから。

↑これがキノコみつけたときの表情。

「じーっと見る子」と「おもろいもんあったでって言う子」、

なんにしても楽しそうでよかったです。

 

 

さて、そんなこんなでたくさん歩いて今日のメインに到着!

えーまだ登るのー?とかブー垂れてたくせに(笑)、

この景色と食事でとっても満足気。

たまたま居合わせたおじさまに写真をとってもらって、あそこがキャンプするところやでー、と確認してから、

出発しました。

ここを後にすればあとはくだるだけ。

くだりも気をつけてもろて。

山の降り口までいくとデューが野沢菜大豆をもって現れ、みんな元気回復!

最後の道路1㎞もなんとかかんとか歩ききりました。

なんとかかんとかっていうのは、そう、隊列のこと。

役割はその前から崩れていましたが、もうこの辺りから隊列そのものが崩れはじめ、良くない傾向に、、、。

明日以降影響が出なければいいんだけど。。。

 

さて、ここからもまた忙しい。

テントを立て、

食事の準備をし、

火を作って、

もりもり食べて就寝です。 

作戦会議もしましたが、さてさてどうなることやら。

実は後程発覚しましたが、このあととある出来事が、、、。

 

まあそれはまた後で。

波乱の2日目!?

作戦会議の結果、本日の起床は7時。出発は8時だそうな。

ほぉほぉ。まあ見守ります。

 

さて。7時。

みんなちゃんと起きてきました。

いや、むしろちょっと早いくらいかな?

かなり寒かったですが、

寝袋も毛布もあったので思ったより大したことなかったかなあ、と。

みんなの体温もあったからかな。

それぞれ何かしらみんな仕事をはじめます。

立派。本当に立派。

(間に合うかな?笑)

時間は心配ですが、

やっぱり寒いところに温かいごはんは染みる。

めちゃくちゃおいしかった。

(間に合うかー?笑)

結局、出発したのは8:46でした。

これが第一の波乱です。

第一ということは、、、(お察し)

2日目は山にあまり入らず、半分以上は道路を歩きます。

子どもたちも「道路は道が固いから、、、」と少し嫌がります。

わかるよ、その気持ち。

ずっと山の中いたいよね。

天気は非常に非常にいいけど、桜はまだちょっと早いようです。

京都市内はすでに咲いていますが、京北は少し北なので気温が低くちょっと期待外れ、、、。

数輪咲いてる花もあったんだけどなあ。

京都一周トレイルの特徴?なのか、里と山が隣接しているところを歩くので、上の写真のような場面がちらちらあります。

獣の防除ですね。初日にもありました。

しっかりと柵を閉めて通ります。この辺りも山に入る礼儀というかお作法ですね。LNTです(?)。

あそぶなら、次の人もあそべるように。です。

木漏れ日の差す山を歩くと珍しい植物も。

「ミヤマカタバミ」もいました。

カタバミは寒天をつくるときにテングサといっしょに煮込みます。

ちょっと酸っぱい(酸)ので多分この酸がテングサの細胞壁を壊すのかな、と。

昔、五島でキャンプしたときに島のおばあに教えてもらいました。

カタバミ自体はそのあたりに生えていますが、今回のはなかなかお目にかかれない。

 

来たかいがありますねえ。

↑ちょっと酸っぱいって聞いてさっそくかじってる笑

 

さて、ここを出ると川沿いをずーっと歩いていきます。

で、山に入ります。

 

・・・

・・

ん?

ずーっと川沿いを歩くんじゃなかったっけ?

 

でも、間違えても大丈夫。

そう、それぞれ役割があるから。

30分経ったら確認することになっています。

問題ない、問題ない。

めっちゃピースしてるけど大丈夫だよね?

問題ないよね?

ね!?

でも、必死になってるからか、(やっぱり?)役割のことはどこかに吹っ飛んじゃっています。

で、さすがに折り返すにしてもなかなか切り立っているので、ここでツノストップ。

円になってもう一回いろいろと確認。

さて、気を付けてルートに戻りましょう。

そうそう、川沿いを歩くんでしたね。今上がっちゃった山と川の間を歩いていきます。

視界が開けてきました。

この先に常照皇寺というお寺があって実はここも桜の名所。

三分咲きくらいでちょっと残念。。。

相談の結果、疲れもあったのでここらでお昼ご飯にしましょう。

お昼ご飯はペンネです。火は起こせないのでカセットコンロを使って温めます。

とはいっても、暇なのでみんな河原で遊んじゃいます。

煮え切っても知らないぞ~と思ってましたが、なんだかんだちゃんと見に来て味見もして出来上がり。

食べよう、食べよう。

腹ごしらえもすんだら午後の部スタート。

まあ、ここからも一本道なので迷いはしないでしょう。

山に入るタイミングは今日はこれが最後なので、

たのしむゾ!

ちょっとした橋があったり、小さな川が流れたり、とってもいいところなんです、この道。

峠を突っ切るように山の中を歩きますが、一点残念なこともあり。

ごみの不法投棄がめちゃめちゃある。

これほんとに一回お掃除ハイキングいきたいくらい。

山のパワーで分解できないものが山ほどあるのでこれは許すまじですよね。

 

さて、さて、そんなこんなしてるとアレのことをどんどん忘れてくる。

そう、役割分担。

もはや誰も時間も距離も道も気にしていない。。。笑

これ、写真はいいんだけど、状態があんまり、、、な状態です笑

しりとりして散漫になってるのでペースもがた落ち。

(しりとりが悪いわけじゃないんだけどね)

この時点で残り2㎞。目標時間に達してしまいました。

ということは、30~45分程度の到着遅れがこの時点で予想できます。

あ、それから、この写真もいいよね。

京北第3小学校にあったでっかい木。

こちらも名所になってるようです。

 

と、そんなこんなで大幅オーバーしてなんとか到着。

ただいまの時刻17時20分です。

着いたら着いたでやることは山もり。

・テントの片づけ(干してたのでそのまんま)

・食事作り

・作戦会議

・入浴、就寝

 

みんなおなか減っていたのかテントはサクッと片づけ、

食事の準備に。

この日は、おなじみターザンからもらった魚を事前にさばいて干物にしていたので、これと卵でちらし寿司です!

疲れた体に甘酸っぱい寿司飯が染みる!おいしい!

この日はー1℃まで下がっていたようで、めちゃくちゃ寒くて味噌汁も助かりました。

さて、それぞれにお風呂に入ってこの後作戦会議です。

で、ここで発覚したのが昨日の夜の「ウノ大会」。

これには少しショックを隠せなかったスタッフメンバー。

いやいや、それはちがうよね、という感じ。

 

気も取り直して作戦会議を進めます。

明日はバスの時間があるので遅れることもできない。

今日みたいなチョンボもできない!

そのために!

役割を確認し、

覚悟を決めるのだ!笑

 

ツノには

「いやあ、しんぱいだけどなあ」

「正直不安だよ?」

と散々アドバイスもらいながらなんとかかんとかやっとこさ作戦を立てることができました。

 

つかれたっしょ。

ゆっくりおやすみなさい。

集大成の3日目になるか!?

さて、いよいよ最終日。

昨日の反省を踏まえて健康に安全に楽しく終えられるかっ!?

ミッションを抱えながら最後のハイク、スタートです!

この日は全行程で一番歩きます。

歩道も少しあるけど山の中の方が多く、しかもそれなりにアップダウンもあります。特に後半が笑

標識49番からスタートしてから約1時間。

ここでこの日初めの運命の分かれ道、、、笑

三叉路を違うほうに行っちゃいました、、、笑

実はここでは「いやいやちょっと待てよ、なんかちゃうと思うねんけど」という声もあったのですが、全員で建設的に決められず結局違うところへ。

この後自ら違うことに気づくことになりますが、、、なかなか難しいよね。

きっと初日ならしくらなかったところでしょう。

疲れも蓄積してきて、その割に慣れも出てきて「きちんと考えて歩く」ことができません。

間違った道は次の目印まで1.2㎞ということなので、きちんと仕事を果たせば約30分後に距離や時間を確かめることになります。

 

立ち止まって、でいいからしっかり考えてもらいましょう。

30分経ちました。

ちょうど標識があることに気づきます。

しかし、この標識は迂回ルート。

自分たちが間違っていたことにも気づきます。

そして一般道の標識も見ながら道を確認し、ツノからもう一声アドバイスと注意点を確認してもらって、再スタート。

約3㎞。時間でいうと1時間のロスです。

(ちなみに、間違っていなければ10分で通れた笑)

 

三日目とあって、疲れが出始めるのも早く、共助しないと進めません。本当にきつくなる。

みんな、ここは根性じゃなくて議論と役割で乗り切るんだよ。という感じ。

道路を歩き、

山の中を歩き、

山のピークをしれっととりながら、

愚痴もそりゃ出るよね、という感じですが、それでもみんながんばります。

みんなあまりにしれっと通るもんだからこんなの(↓)も気づいてないんじゃない?笑

サルかなあ?

20㎝くらいだったので、

シカとかイノシシじゃないだろうし、

ちょっと人間っぽいしねえ。

 

そして共助は続きます。 

そう、もう体力がほとんど残ってないから、

助け合いでしか多分ゴールはできない。

 

お互いに助け合いながら気遣いながら、

リスクを下げながら、一番楽な方法をとって目標を達成していく。

その発想がないとここから本当にむずい。

がんばれ!!

残り4㎞地点くらいで、魚が淵の吊り橋です。

なんと!!

ここで!!

さいごのご褒美!!!

桜が咲いてた!

写真じゃあまりきれいじゃないのでみなさん見に行ってください!

というか、来年もおそらくここでやるので一緒に見に行きましょう!

晴れ渡る青い空、桜のピンク、趣ありまくりの吊り橋!

さいこーです!

が、みんなこの通り笑

困憊してちょっと余裕がなくなってる。

しかも、追い打ちをかけるようにアンラッキーな情報が。

ここではあまりおちおち休んでいられない。

せいぜい10分が限度。

朝のうちに準備しておいた(これはまじでナイスだった)ペンネをできるだけかき込み、すぐに渡っていきます。

さあ、最後の山だ。

ここを降りれば、もうすぐバス停がある。

帰れるゾ!

さいご、楽しむゾ!

おわっちゃうゾ!悲しい!

もっと山にいたい!

体力の限界を迎えていた子も

ゴールが現実的になり少し元気回復してきました。

ペースが回復してきた、このままなら十分間に合う。

よし、いいぞ。

 

・・・

・・

 

と、調子にのってると、

少し走り出す子がいて「一旦すとーっぷ!」

こんなところでリスクあげてる場合じゃないのよ笑

安全に健康に。

ここを外すと本当にもうバスに乗れないし、

それどころか、日が暮れるまでに無事山を下りれるかわからない。

 

だからこその役割と隊列。

最後まで果たしてほしい役割と隊列。

自分と全員のミッションをクリアするための役割と隊列。

 

守っていこうな。

さいごのさいごまで冷や冷やしたもののなんとか全員でゴール。

バスの時間にも間に合いました。

 

最後、ツノと振り返りの感想を話し合ってバスに乗り込みました。

バスに揺られること40分。

保護者の方の待つ御室仁和寺へ。

簡単なごあいさつで今回のキャンプは終了です。

 

ゆーーーっくり休んでくれい◎

 

おつかれさん、ありがとう。


以上、第2回鉄カバキャンプの振り返りでした。

ここ2~3回のキャンプでつくづく思うのが「キャンプ(の営み全体)って生き物だなあ」ということ。

刹那的な「いま」を敏感に察知して、分解して解釈して再構築してとらえていく。

そこに適切なチャレンジと経験を盛り込んでいけるのがカバキャンプだと思います。

 

そこから言っても今回はとっっってもきついキャンプでした。

もちろん子どもたちのようすをみながら少しずつ調整して超えてほしいハードルを作っていきました。

そしてそこを超えていった子どもたちはお見事だと思います。

きっとたぶん、どんなことがあっても乗り越えられるでしょう。

大丈夫、カバキャンプが保証する笑

 

最後にこちらより、改めて統括の冨永からごあいさつを載せています。

お手すきの際にでもお目通しください。

本当にありがとうございました。

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コメント: 1
  • #1

    山中 陽向 (金曜日, 14 4月 2023 13:29)

    貴重な体験を有難う御座いました。だいぶ歩くのが強くなったと思います。本当にお世話になりました。