琵琶湖の青と比良山系の青、それから桜の赤

 この度は、第1回鉄カバキャンプにご参加いただきありがとうございました。

 

 昨年末の大雪の影響で3か月遅れての開催となりました。みなさんにはご迷惑をおかけしたにもかかわらず、当初の予定通りのメンバーで、キャンプを行えたことをうれしく思い、感謝しています。また、そんなハプニングもありましたが、三日の日程の内二日は晴れ渡り、むしろよかったなとさえ思っています。

 

 出発日には、京都市内では桜が咲き始めているところもありましたが、やはり滋賀県の北の方では、まだまだ蕾ばかりで、ギュッと凝縮された赤色が枝先にポッとついていました。それが木いっぱいにあって、またそれが並木になっていると、とってもきれいでエネルギッシュな赤色だなあ、とたのしんでいました。また、そのコントラストとして、琵琶湖の青、それから遠くに見えるまだうっすらと雪がかぶっている比良山系の青が独特の安心感をもたらしてくれ、滋賀っていいところだなあなんて思っていました。

 

 ところで、鉄カバキャンプの「鉄」は、「鉄人」の「鉄」です。これまでよりはるかにたくましくなり、ジリツしたすがたをありありと見せ、そしてゆくゆくはこのカバキャンプを作っていく存在になってほしいな、と思いを込め、コンセプトを新たに第1回を実施しました。

 

 コンセプトに則って、改めてキャンプの行程を解説すると、琵琶湖一周のサイクリングは、むしろサブ的な位置づけになります。今回の隠れたメインは、「キャンプをうごかすこと」です。つまり、しおりにある、「資本を全体のために使う」ということです。自分由来の資本、それから少しの社会的資本(お金など)を駆使して、目標(キャンプを完了すること)を達成し、そしてハッピーになることが本当のチャレンジでした。僕はこの「資本を使って目標を達成し、ハッピーになる」ためのしせいや考え方こそが「人権意識」だと思っています(これを語るのは今回は割愛)。

 そして、キャンプをうごかすために、カバキャンプと違って「作戦会議」がありました。ここでは、翌日のサイクリングの行程を自分たちで決定し、またその影響から、ほかの仕事の配分や役割分担まで自然発生的に自分たちで行うことができていました。朝もそそくさと目覚め、エネルギッシュに自らの仕事に取り組み、とーーーっても安心感のある動きでした。僕も仕事をしながら、ぼーっとする余裕もあったくらい笑

 

 そんなみんなのすがたと、一周する間に見た風景が重なりました。今回のキャンプ、とっても良かったんじゃないかなあ。あと数年、もうちょっと成長したみんなと、0からキャンプを作れることを楽しみにしています。



2022.4.2

oranje代表・CABA camp統括

 

冨永岳(トミー)