超平等なまなび、「やわらかい科学・前科学」という自由研究

どうも、「春眠暁をおぼえず」真っ盛りです、冨永です。

 

うれしかったことがあったので、

「うれしかったよ」

ということを長々とこねくり回してみました。

 

ざっくりまとめると…

■自由研究には、特別な知識や学歴めいたものはいらない→超平等!

■「自分初!」をさがし続けよう

■科学よりも「前科学」。「やわらかい科学」を。

「アリってどう飼うか知ってるか?」


先日ひさしぶりに大学に遊びに行きまして、師匠といろいろ話してました。

この時期はもう卒論(大学)・修論(大学院)が終わっているので、

研究室全体の成果も出揃っているのでネタも豊富。

その中でも、アリをテーマに修士論文を書いた学生さんの話になり、

 

「アリってどう飼うかしってる?」

 

と聞かれました。師匠のキャラクター的に、

「知りません」

というのがスムーズにいくところですが、

なんせパートナーとアリのことやってるので、「ちょっとは」知ってたので、

「あー、少しは!」

と答えちゃって、一瞬空気がとまったのですが、

(後から同行した妻に「あそこはスルーでいいでしょ」と言われて「話しが下手やな」と凹んだのはここではおいときます)

「アリって水分入れとかないと死んじゃうんだよ」

って。

まさにドンピシャ。

去年コロナ休校中にパートナーが発見したことそのものでした。

 

その後もいろいろとアリのことを教えてくれて、

上記以外は知らなかったので、「へー!ほー!」で楽しかったです。

 

自由研究って超平等


冒頭の「うれしかったこと」はこのことで、

「大学院生」と「小学生」が、

同じことを発見し、

そこから発展し(ようとし)、

なにか成果をつくりあげていく過程で成長・変容していく。

ほいで、達成感とか情緒的にも満たされていく。

 

自由研究の良さがまた一つここで明らかになり(n=1はおいといて)、背中(だれの?)を押されたような気分がしたからです。

 

ちなみに、この発見自体は、ググったら一瞬で出ます。

 

でも、それを、「あーかな」「こーかな」と試行錯誤して、

やっとたどり着いた先にある、ということにむちゃくちゃ意味があると思う。

博士号とるわけじゃないから、「世界初!」の発見じゃなくていいし、

「自分的初!」をいろいろ手を下して手に入れたことがむちゃくちゃ有意味。

 

その意味で、

自由研究って超平等で、周辺知識の量や学歴なんて関係ないな

とうれしくなりました。

 

自由研究は「やわらかい科学」


僕は修士論文に取り掛かった2013年に、こういう、

興味の前には皆平等で、周辺知識の量や学歴に関係のない科学

「やわらかい科学」と名付けていました。

 

相対するのは、

「かたい科学」で温度感がなく、工場的でおもしろみとは関係のない科学

(いま思えばこれは、資質に合った科学に資質に合った出会い方をしたかどうか、というだけの話な気がした)

です。

そして、「かたい科学とやわらかい科学の違いは何なのか」をテーマにすすめていました。

たどり着いたのがここでもちょくちょく出てくる「前仮説段階」であり、「前科学」。

(といっても、師匠はすでに前仮説段階のことは提唱していた)

 

今回のことで、

前科学的活動、つまり自由研究が普遍的(n=1やけど)に実現できる「よい」まなび方である

ことが片鱗だけ示されたと思います。

(修論でも、「それがいいんだよ」とは言ってましたが、自分の感覚だけで、でした。)

 

これからもやっぱり「前科学」で。


今回の一見で、

oranjeにある実態そのものをすごくすごく客観視できた気がしました。

(自分は俯瞰してるゼ、という自負がちょっとあったんですが、とんだ赤っ恥です。)

 

そして、そう思うと、やっぱりパートナーのテーマはおもしろいし、出てきている成果もむちゃくちゃいいもの

これからも、やっぱり前科学でやっていきたいなあ、と思った大学訪問でした。

 

ちなみに、パートナーのテーマはここから見れるのでぜひチラッとだけでも覗いてって!▶https://www.o-jiyukenkyu.com/jiyukenkyu/

 

まとめ

■自由研究には、特別な知識や学歴めいたものはいらない→超平等!

■「自分初!」をさがし続けよう

■科学よりも「前科学」。「やわらかい科学」を。