〈わろてんか〉見てますか?**ネタバレ含みます**

みなさんは、朝の連続テレビ小説”わろてんか”はご覧になってますか?
oranjeとは全く関係ないのですが、今日はふと目を止めてしまう場面がありました。

 

主人公・てんは駆け落ちした藤吉郎の米屋の実家に行きますが、藤吉郎の母が楓という許嫁を勝手に決めていました。
駆け落ちまでして藤吉郎の実家に来たてんとしては納得いきませんが認めてもらわなければいけません。
女中としてならおいてやるという姑(まだだけど)の言葉に腹をくくり藤吉郎の家で過ごすことになりました。

 

そんなある日、不手際から古米と外米が大量に仕入れられていることが発覚しました。そして、姑(←この時点ではだれのでもないけど)さんが一言。
「あんたら(てんと楓)で、この米を売りさばいた方を藤吉郎の嫁として認めてやる。これこそまさに内助の功っちゅうやっちゃな」とな。

 

てんは張り切ります。おっきい声で「やっすい米あるよー!」と。しかし、なかなか売れない。
一方楓は一歩引いた感じで接客し、順調に売りさばいていきます。

 

てんは内心「やべー!」ってとこでしょうか。負けるわけにはいかないので、ここで考えます。
「そもそも古米って美味しないのにどうやって食べんにゃろ?」
つまり、成果を「米を売ること」から「古米を美味しく食べること」に変えたわけですね。
そして、古米を団子に、外米をカレー用の米にして見事に先に売り切ったわけです。
楓の方は終始同じスタンスで挑み、結果はてんの圧勝。

 


ちょうど二人だったので比較がしやすかったのですが、学びの形と同じだなぁという印象でした。
楓・・・100点満点をとるために、頑張るって感じ。(売り切れない可能性ありますよね。つまり、70点くらいで終わっちゃうとか)
てん・・・点数積み上げ方式って感じ。(工夫をどんどこ重ねていって何とか売ろうとしちゃう、みたいな)
楓の方は受験型、てんの方は探究型

 

そのあと、これまでてんをいびってた先輩女中まで「これ美味しいわー」とか「これがわゆる内助の功ねぇ」なんて言ってました。
「このひと、調子ええな」と思ったんですが、これのすごいところは〈みんなの納得解を引き出した〉ということだと思います。


実はこの〈納得解〉という言葉は、探究型の学び方を語るときに頻出します。
これまでの絶対的な解ではなくて、

その場その時そこにいる人たちがが深く「あぁこりゃ一番だ」と納得できる解のこと。

この時代においては特に重要なことだと言われていますが、
別にこれまで一切なかったわけではありません。
〈わろてんか〉は吉本興業の創始者がモデルになっている話ですが、要は新しい仕事を作る、ということです。

仕事の40%以上が自動化されるといわれるこの時代にも発想としては参考にしてもいいかもしれませんね。

 

この先行き不透明な時代を豊かに生きていく力を探究型の学びで涵養しませんか?