”知っている”より”面白がる”

先週はノーベル賞受賞者発表週間でしたね。

今年はどんな研究に対して賞の対象になったかご存知ですか??

日本ではイマイチその盛り上がりには欠けるようです。
日本人受賞者がいないからでしょうか?

 


先日、ある友人に会いました。京都大学の農学部でドクターとして研究している人です。
「最近、どう?」なんて話をしてたんですが、彼はどうもさえない様子。
聞いてみると、「研究費が少なすぎる」とのことでした。

日本の大学が国からまわしてもらえる研究費のうち、東大・京大がおよそ半分もっていっているなんてことを少し前耳にしましたが、それでも「少ない」のが現状なようです。

それは困ったな、ということで、「なんでなの」って聞いてみたら、彼の答えは、
「国が研究に興味ない、『それしてどうなるの』と思われていて、研究の優先順位が(ほかの先進国と比べても)かなり低い」
ということでした。
目先の利益を追いすぎて長い目で成果を評価できない、というのが彼の意見のようです。

まぁここまでは本当かどうかもデータを見るほかないので、「あぁそうなのね」な話なのですが、

先日読んだ記事に、どこかのお偉い方が「日本はノーベル賞の受賞数は落ちてるし、世界大学ランキングも落ちてる、論文の引用数も落ちてる。やばいぞ!」とありました。

 

「そうじゃないだろー!」(つい、最近はやりのツッコミが出ちゃいました)

 

研究もやはり、お金がかかるのは事実。それなしに成果をあげなさい、は結構つらいんですよね。

しかもこれも、「目先の現状だけを見た応急処置」的な感覚からきてそうな感じが「結局そうなのね」という感想を引き出してしまいます。

 

 

ここから科学から教育の分野へ。
教育の成果の評価という点でも中らずと雖も遠からずだなぁと思います。

知識レベルでいうと、スマホで数秒もあればほしい情報を引き出せる時代に、インプットとアウトプットの精度をどれくらい上げられるか、ということにどれくらい意味があるでしょう。

テストでいい点数をとることではないけれども、確かにわかりやすい評価ですし、高評価を得るためにすべきこともとてもわかりやすい。

となると、やっぱりそうした方が、「なんかやってる感」もあって「それっぽい達成感」も得られますね。

 

しかし、それは教育の本来的な目的でしょうか。

つまり、「うちの子にはとにかくテストでいい点を取ってほしい」と思って子どもたちに学ばせているか、ということです。

 

ここまで極端な問い方をすると、さすがに「うん、それは違うね」となるんですが、

やっぱりなかなか”ドリル的な勉強”からの脱却は難しいのかなぁと感じているのが現状です。

 

ちょっと取り留めのない話になってしまいましたが、

要は、”知っているだけ”におかれる価値が小さくなってきた今の時代には、他の人が「それしてどうなるの?」ということであっても、

「面白がって学ぶ」ことができる力が求められているんだなぁ

とノーベル賞を通して感じました。という話しです。

 

 




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oranje代表

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冨永 岳

Tominaga Takeshi

長野育ち 御室出身

京都教育大学大学院教育学研究科 卒

京都教育大で、探究学習や自由研究の有用性を見出す。日常性に着目した学びについての研究として、現行の教育とは別視点の教育を提案した。

大学院卒業後、準備期間を経て、地元・京都の御室で探究学習や自由研究で学ぶoranjeをスタート▶ブログ「漫画でいうと第1巻の第1話がすきな代表の話し

■影響を受けた本■
・(新)13歳のハローワーク
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あと、カレーが大好き。


 

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Murakami Tadayuki

兵庫県の県立高校の化学教員を15年間勤め、1999年から京都教育大学理科教育研究室で探究学習の研究をしている。研究テーマは、新しい時代の教育に向けて前仮説段階探究、messing about、マルチプル・インテリジェンス、自己理論化、省察、メンタリングなどのキーワードを用いて「経験からの学び」について検討している。

 

1957年1月11日生まれ

兵庫県北部の養父出身

滋賀県私立教員

小巻 一歩

Komaki Ippo

 大学院で生物の進化に関する教材を研究すると同時に探究学習に興味を持つ。自分がおもしろいと思うこと、興味を持っていることを生徒と共有するのを目標に、現在は滋賀県の私立高等学校で勤務。

oranjeでは自由研究パートナー、授業開発のアドバイザーなどボランティアとしてかかわる。

 

1991年7月12日生まれ

京都市衣笠出身

京都教育大学大学院 教育学研究科 修了