自由研究はこう進んでいく(論文・考察編)

どうも、夏至が6月下旬なので、梅雨でずーっと雨降るから、梅雨が明けたころには日没時間が少し早くなってて「これから夏が始まるぞ」なのにちょっと寂しい気分になってます、冨永です。

 

コロナ休校中にはじめた本連載ですが、休講も明け1か月。二か月に一度の論文を書く日を迎えたので、久しぶりに更新します。

今回は「考察」について。 

考察は読んで字のごとく、「考えて」「察する」こと

「さあ、考察かこっか」と意気込むんですが、パートナーたちの顔は「・・・?_?)」という感じ。

どうやら、そもそも「考察ってなあに?」状態。小学校理科では少なからず実験や観察があって考察はしているはずなんですが、それは「考察らしきもの」のようです。

ひどい場合には「教科書に書いてある【考え】をかいてる」とか「黒板に先生が書いたの写してる」とか。なんともとほほ。

そもそも、考察の字を読んでみれば「考えて」「察し」なさい、って書いてるので「うつす」ってのはもってのほかなわけで。

とはいえ、先生も先生によってはへたしたら考察ってどう書くの状態だと思いますから、しかたないのかもしれないですね(そんなことはない)。

 

それはさておき、、、

考えて察するのが考察ですので、その中身を追っていきましょう。

 

+1段階で書き進める

考察の手順を先出ししておきましょうか。考察は、次の4段階で進めます。

①起こった事実に気づく

②違和感を探す

③原因の予想

④違和感解決の方法の提案

です。

例として、こないだ4年生パートナーとやった考察を紹介しておきましょう。

このパートナーは少し前、

「ミカンの房とヘタの裏の筋の数が同じだと聞いたので実際確かめてみた」

って実験をしてました。そしたら、けっこう数が違っていて、そのときのものです。

以下、ご覧ください。

 

まず、前提として植物は花が咲いて、受粉したら果実になる。

①実験結果からヘタと房の数が違っていた

②ヘタと房の数は同じだと聞いていたのに、違うじゃないか

③房の数が少ないのは花があまり開かなかったり、開きすぎて風で花粉が落ちてしまったりしたせいで受粉しにくかった(だから、受粉するまでは10個房をつける準備をしていたのに少なくなってしまったんじゃないか

④木になっている花のようすを記録し、経過観察をしたあと果実ができたときに房の数を数えるとそれを確かめられると思う

というもの。

 

手順をおさえながら進めると考察すること自体はあまり苦労していないように見えました。

もちろん、個人差はあると思いますが、これで少しスムーズにかけるのでは?と思います。

 

+1段階は「文献を参考にする」というものですが、いきなりこれやっちゃうと固執しちゃったりするのでoranjeではいったん割愛。

(下手したら調べ学習だけになっちゃう)

「正しさ」を証明することだけが自由研究の意義ではないので、「自分で確かめきれるかどうか」が判断の分かれ目になります。

そもそも論として

やってみると、考察自体はけっこう書けるんだなーと感心したというのが個人的には発見でした。

侮ってたわけじゃないですが、経験が(ほぼ)ないのにすごいな、ということ。

 

ただやっぱりそれなりに苦労はしていて。

どこかというと、考察とはあまり関係ないところ。

①話し言葉と書き言葉の混在

②助詞・接続詞の不足

③重複した内容の繰り返し

などなど、文章を書く経験の少なさが露呈したものでした。

「本はけっこう読む」という子たちにもみられるので、

「読む」ことと「書く」ことは別物だなと思いました。

 

ここに関してはスキル的なところになるので経験を積むのがよく効くんじゃないかなと思います。

夏休みの間だけでも3行日記くらいから始めてみませんか?

 


ということで、まとめ▼




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oranje代表

自由研究パートナー

冨永 岳

Tominaga Takeshi

長野育ち 御室出身

京都教育大学大学院教育学研究科 卒

京都教育大で、探究学習や自由研究の有用性を見出す。日常性に着目した学びについての研究として、現行の教育とは別視点の教育を提案した。

大学院卒業後、準備期間を経て、地元・京都の御室で探究学習や自由研究で学ぶoranjeをスタート▶ブログ「漫画でいうと第1巻の第1話がすきな代表の話し

■影響を受けた本■
・(新)13歳のハローワーク
・選択の科学

・善の研究

 ■すきなこと■

外遊び。山を走ったり、海で泳ぐのがすき。

あと、カレーが大好き。


 

Special THANKS

oranjeでは、授業の開発や教育研究について様々な方にご支援いただいています。

京都教育大学

理科教育研究室

村上 忠幸

Murakami Tadayuki

兵庫県の県立高校の化学教員を15年間勤め、1999年から京都教育大学理科教育研究室で探究学習の研究をしている。研究テーマは、新しい時代の教育に向けて前仮説段階探究、messing about、マルチプル・インテリジェンス、自己理論化、省察、メンタリングなどのキーワードを用いて「経験からの学び」について検討している。

 

1957年1月11日生まれ

兵庫県北部の養父出身

滋賀県私立教員

小巻 一歩

Komaki Ippo

 大学院で生物の進化に関する教材を研究すると同時に探究学習に興味を持つ。自分がおもしろいと思うこと、興味を持っていることを生徒と共有するのを目標に、現在は滋賀県の私立高等学校で勤務。

oranjeでは自由研究パートナー、授業開発のアドバイザーなどボランティアとしてかかわる。

 

1991年7月12日生まれ

京都市衣笠出身

京都教育大学大学院 教育学研究科 修了