自由研究はこう進んでいく(前仮説段階編)

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どうも、「みんな何してる?^^」で脱炊飯器を目指してます、冨永です。

 

さて、前回は「自由研究とは?」って話から、

「テーマはこう決めるんだよ」ってところまで書きました。

連載宣言をしていたので続きがあるんですが、

ここからは実際に自由研究が始まってからの話しです。

Fの学びをはじめてすぐのパートナーさんはまさにここです、ってとこ。

 

今回は「前仮説段階」について。

 

「科学的」とは「手続き」の一方法のこと

研究っていうとなんとなく「科学的に」ってのがセットなイメージ。

まあ当たらずとも遠からずなんですが、

科学的にってのは小タイトル通り手続きの一つなので、恐れるに足りません。

ざっっっっっくり言うと、「きっちりやりましょう」くらいのもの。

 

ただ、これを「科学的」のスタンダードにするとさすがにまずいなという思いもあるので

もうちょこっと詳しく説明しますね。

ストーリーからいくと、こんなもの▼

 

自転車で段差を乗り越えるときに失敗し、転んだときに打った足の痛みが消えない。

「折れたかな」と思って、

病院に行ったら、 

骨折していた。

 

というもの。これで「はい、終わり」ってのもまたまた乱暴なので、補足を入れます▼

 

自転車で段差を乗り越えるときに失敗し、転んだときに打った足の痛みが消えない。(観察)

「折れたかな」と思って、(仮説)

病院に行ったら、(検証) 

骨折していた。(結果)

 

前回の(テーマ選び編)を読んでくださった方はちょろっと記憶にあるかもしれませんが、

この「観察→仮説→検証→結果」がメジャーな「科学的」の説明となります。

 

仮説とか検証についてもまあ語ることはあるんですが、

今回はいっちばんはじめの「観察」について書いていきますね。

「仮説」の前の段階なので「前仮説段階」

いっちばんはじめにやることは上図では「観察」になるんですが、

観察っていうとなんとなく、

「植物の成長の観察」とか

「スケッチ」とか

そういうイメージありません?

 

すくなくとも僕はそうやったんですが、

そのまんまやとちょいとニュアンス変わるので、

「前仮説段階」

という別の名前を付けたいと思います。

仮説の前の段階なので「前仮説段階」と呼びます。

「呼びます」って言いましたけど、僕が名付けたんじゃありません。僕の師匠です。

今となっては良い言葉やなあと思いますが、

初め聞いたときはさっぱりわからなかったので、

「で、結局何するのが前仮説段階なの?」

ってとこを語っていきます。

前仮説段階=問い探し

「前」仮説段階なので、それが終わると次は「仮説」に入ります。

で、「仮説」が立ったらそれを「検証」していかないといけない。

 

つまり、前仮説段階では、

後に検証する仮説を見つける段階ということになります。

もっとわかりやすく言うと、

「何を解決するか」

です。問い探しですね。

 

ところで一旦、この連載において、

「自由研究が始まるということが決まってからどこまで来たのか」

を整理しておくと、まだまだ前回の記事でテーマが決まっただけです。

そのテーマに関して「何を明らかにするか」は何にも決まってないんですね。

 

だから、ここから「問いを探していく」ところから、

ほんまのほんまにイチからやっていかないといけないわけです。

(組織にはこの「問い」がもうある)

そういや、テーマが決まっただけやった!

正直、自由研究の醍醐味はここで、

ある意味一番楽しくて、ある意味一番辛いのもここなのであります。

 

ここはヘタに

「テクニカルにやったろう!」とか

「かっちょいいの見つけたろう!」とか

「役に立つもん見つけたろう!」とか

考えない方がいいです。

 

極意なんかありませんが、強いて言うなら

とにかく片っ端から思いつくことをやってみること

ですかね。

 

ほんとに極意なんかありませんが、もっと強いて言うなら

それでたくさん遊んで楽しんでみること

ですかね。

 

あ、でも、逆に、問いが見つからない極意はあって、

ひたすら待つこと

ですかね

 

 

で、2019年に発見した傾向っぽい(あくまでも、「っぽい」です)ものはあって、

上手にここをやってくのは、

断然よく遊ぶ子

です。それも外遊びはおすすめ。

なんで外遊びかってのはこれまたずーっと前の記事(Nature~外遊びのすゝめ~)に書きましたので、

そちらご一読願います。

 

 

と、少し話がそれた感もありますが、

この前仮説段階が充実すれば、検証のタネは自ずと(ほんと自ずと)出てくる。

テーマが決まった後は、

とにかく対象で遊びまくって楽しみまくって、

「なんじゃこれ!」とか

「もっと知りたい!」を見つけましょう。

 

という「前仮説段階」のお話でした。




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oranje代表

自由研究パートナー

冨永 岳

Tominaga Takeshi

長野育ち 御室出身

京都教育大学大学院教育学研究科 卒

京都教育大で、探究学習や自由研究の有用性を見出す。日常性に着目した学びについての研究として、現行の教育とは別視点の教育を提案した。

大学院卒業後、準備期間を経て、地元・京都の御室で探究学習や自由研究で学ぶoranjeをスタート▶ブログ「漫画でいうと第1巻の第1話がすきな代表の話し

■影響を受けた本■
・(新)13歳のハローワーク
・選択の科学

・善の研究

 ■すきなこと■

外遊び。山を走ったり、海で泳ぐのがすき。

あと、カレーが大好き。


 

Special THANKS

oranjeでは、授業の開発や教育研究について様々な方にご支援いただいています。

京都教育大学

理科教育研究室

村上 忠幸

Murakami Tadayuki

兵庫県の県立高校の化学教員を15年間勤め、1999年から京都教育大学理科教育研究室で探究学習の研究をしている。研究テーマは、新しい時代の教育に向けて前仮説段階探究、messing about、マルチプル・インテリジェンス、自己理論化、省察、メンタリングなどのキーワードを用いて「経験からの学び」について検討している。

 

1957年1月11日生まれ

兵庫県北部の養父出身

滋賀県私立教員

小巻 一歩

Komaki Ippo

 大学院で生物の進化に関する教材を研究すると同時に探究学習に興味を持つ。自分がおもしろいと思うこと、興味を持っていることを生徒と共有するのを目標に、現在は滋賀県の私立高等学校で勤務。

oranjeでは自由研究パートナー、授業開発のアドバイザーなどボランティアとしてかかわる。

 

1991年7月12日生まれ

京都市衣笠出身

京都教育大学大学院 教育学研究科 修了