「ナイキのピンク」でどこまでいけるか。

やっとこさ、今年初のブログを書くに至りました。

もはや、明けまして、のあいさつにしては明けすぎたので、

いつも通りで。どうも、牛歩担当冨永です。

 

今回は、年末年始やたらと話題になったアレをネタにしてみます。

高速で走れる魔法のシューズ

昨年末の高校駅伝から今年の箱根駅伝を経て、

さらには世界陸連もその使用について言及した「ピンクシューズ」、ナイキの「ヴェイパーフライ ネクスト%」。

3万円近くもするシューズをスポンサーもつかない高校生が使ってたことも驚きですが、

どの大会でもこぞってこのシューズを履いた選手がスタートラインに並ぶ光景はもはや圧巻でした。

これまで「なるべく薄く」「なるべく軽量化」するのが多かったランニングシューズですが、

なんでも、プレートを入れて厚底にすることで反発を得て走ろうという代物だそうな。

記録は驚くほど出るそう。

火つけになったのは、

マラソンで2時間を切るプロジェクト「Breaking2」を立ち上げたところ、

本当に切りそうになっちゃった、っていうことらしいです。

▲例のやつ

僕が中学生のとき使ってたのは型落ちの3000円のだったので、値段聞いてたまげた。

靴が選手を走らせる?

「ナイキのピンク」は、箱根駅伝でも多数の選手が履いていて、

往路に関しては85%の選手が履いていたらしいです。

ほいで、今年は新記録も続出。

・往路1~3位が往路新記録(1位は5分以上短縮)

・1区以外区間新記録

など。

 

”王座”を奪還した青学もみんな履いてたそうですが、

ここまでくると『「ナイキのピンク」が選手を走らせた』くらいの印象をもってしまいます。

もはや、「速く走る意思決定は靴がしてるんじゃない?」くらいの。

 

まあ、高校駅伝の顧問の先生や箱根の監督も

「履きこなすこと自体難しく、しっかりしたトレーニングをして筋力をつけないと機能しない」と、

学生スポーツの大敵・故障を意識した発言をされていたので、

さすがに「練習したから早く走れた」というのには間違いないのでしょうが。

 

そういや、これ系(テクノロジーで記録を更新する系)の話題は競技水着のレーザーレーサーでもありましたね。

「速い」という価値基準

この現状を見てると、興味がわいてくるのは、

「人間はどこまで速く走れるか」や、

「どれくらい低年齢で記録を出せるか」です。

 

世界で「Breaking2」ってプロジェクトが立ち上がってるので、

やっぱり関心ごととしては強いんやろうな、という感じ。

 

ただ、すっっっごく当たり前の話しなんですが、

「Breaking2」にしても箱根駅伝にしても、

「速い」という価値基準で走ってるのは、

「速く走る分野の選手」の自覚をもってるひとだけです。

運動的に走れるようになったひと全てにあてはめられた基準ではない。

 

「よく走ってるんですー」という人がいたら、

僕らはついつい「え、マラソン?どれくらい(の時間)で走るの?」

って聞いちゃうけど、

別にその人は「速く走りたい」わけじゃないかもしれない。

 

子どもの習い事でいうと、

「速い」も含めた「強化」の基準で「習う」ことは多いと思います。

王者青学の「やっぱり大作戦」

ところで、ここで、王座を奪還した青学の話しに戻りますが、

監督は原さんってサラリーマン出身のひとのよう。

この原監督のもとでトレーニングした学生さんたちが王者奪還したわけですが、

実は年度はじめの段階ではむちゃくちゃ荒れてたらしいです。

監督と学生の折は合わないし、ついには退部者も出だすしで、

「やばいぞ」って実感もあったようです。

 

で、そんなガタガタ状態にまでなった青学がどうやって盛り返したかというと、、、

そう、

「ナイキのピンク」

はい、でたー、って感じも刹那ありますが、

何かの大会で(ちゃんと調べられてない、ごめんなさい。。。)

「ナイキのピンク」を履いて走った選手がいて、

チームとしてもいい成績をおさめたそう。

 

普通なら、ここで「あーさすがナイキのピンク」ってなるんですが、

名将・原監督にあっては、それでは済ませません。

選手のマネジメントに入ってくわけです。

「やっぱり青学は強かった」

って。

 

原監督がしたかったのは、

単なる総合優勝ではなくて、

「成長した学生との総合優勝・王座奪還」。

ほいで、きっちり成し遂げた。

 

「ナイキのピンク」という、まさに「必殺技・武器」を使ったから勝てたわけじゃなく、

学生さんたちの底地を上げた、という点で、

やっぱり「原監督さすがやなあ(なぜか上から目線)」と脱帽です。

「できる」ことにそんなに意味はない

話しが二転三転して、

読む人のこと考えてないことこの上なくて恐縮ですが、

「飛んだり跳ねたりできるロボット」ご存知です?

(▲こんな曖昧な紹介なので、僕も詳しく知らないんですが)

 

・・・・・・・・・

・・・・・・

 

・・・

 

あ、これこれ。

調べたらソフトバンクが出資してるボストン・ダイナミクスっていうアメリカの会社の「アトラス」。

動画ぜひ見てみてください▶動き回ってるアトラスさん(←タップしてください)

すっごいなめらかですから。

これまでの「動くロボット」の想像を超えるなめらかさ。

着地したとき慣性で体が揺れちゃうあたりもう人間やん。

 

ここまで来られちゃうと、

なんかもうむしろいじけちゃって、

「おれはそんなことできなくてもいいし」とか

「こっちは開脚前転だってできるんやぞ」とか

よくわかんない対抗心まで燃やしちゃう。

そう、技とか「できる」ってことに関しては

もう「ひと」だと思って見ちゃうわけですね。

 

いま、ふかまりコースではレッスンαの枠で「価値基準」の話をしてるんですが、

片足義足でワールドレコードを出したマルクス・レームの功績について考えました。

で、考えたのは、

そのひとにとって『ちょうどいいお助け』があれば普通の人が普通にできることを誰でもすることができる

ってことでした。

 

ほう、なるほど。

だからやっぱりなにかを「できる」かどうかっていうのは、

価値基準としては一通りだってことがわかります。

「速さ」だけじゃない、「体を動かすことが楽しい」へ

となると、ですよ。

ついつい「できる」方がいいと思って、

「できない」場合にちょっと嫌になっちゃう運動ですが、

そんなときは「それとはちがった価値基準をもつ」ってのがすっごい大事。

しかも、「身体性」が高いってことも学びにおいてはけっこう大事な(気がする)ので

身体性×価値基準」が

バシーーーーーってくるポイントを探すのがいいなーと思います。

(「身体性」についてもどっかで語らなくては…!全然どこにもニュアンスのっけてないよね?)

 

ちなみに、

僕は山に走りに行くのがバシーっとくるポイント。

いろんな虫とか植物もいるし、

しんどいからそもそもそういうところは走らなくていいし。

まあこの辺り語りだすと止まらなくなるので、

暇やし付き合ったるか、って親切な方は5時間ください^^

 

ということで、

「ピンクのナイキ」は「早く走りたい人」のためのもので、体を動かすことそのものを楽しめる自分なりの基準を探ることが大事

って話でした。

 

(久しぶりに書いて、だらだら長くなっちゃいました…)

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コメント: 1
  • #1

    伸びないルフィ (土曜日, 25 1月 2020 23:31)

    一般企業に勤めるものです。
    違った価値基準をもつというのはビジネスマンにも必要だなと非常に共感しました。
    AI含め自動化が発達し、教え込んだものや過去の経験から作業がなされていくようになりますが、違った価値基準によって0を1にすることを意識的にしていかなければと思い知らされました。
    またそのような能力を育んでいかれるような取り組みをされているオラニエさん、これからも頑張ってください!




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冨永 岳

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京都教育大学大学院教育学研究科 卒

京都教育大で、探究学習や自由研究の有用性を見出す。日常性に着目した学びについての研究として、現行の教育とは別視点の教育を提案した。

大学院卒業後、準備期間を経て、地元・京都の御室で探究学習や自由研究で学ぶoranjeをスタート▶ブログ「漫画でいうと第1巻の第1話がすきな代表の話し

■影響を受けた本■
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1957年1月11日生まれ

兵庫県北部の養父出身

滋賀県私立教員

小巻 一歩

Komaki Ippo

 大学院で生物の進化に関する教材を研究すると同時に探究学習に興味を持つ。自分がおもしろいと思うこと、興味を持っていることを生徒と共有するのを目標に、現在は滋賀県の私立高等学校で勤務。

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1991年7月12日生まれ

京都市衣笠出身

京都教育大学大学院 教育学研究科 修了