自由研究とは…VOL.1

新年度がはじまりました。

みなさまいかがお過ごしでしょう。

環境の変化があった方も少なくないかと思います。

 

環境の変化といえば、

oranjeでは「ふかまり」へとコースチェンジするパートナーさんがいました。

新3年生のパートナーのみんなです。

 

これまで、

準備されたテーマで学び、

内省の練習、学びの学び、あとは楽しむこと

を中心にやってきましたが、

これからは、

「自分で決めたことを自分でやる」自由研究をしていきます。

 

 

Nich. それは元は生物学用語で、「生態的地位」を表す言葉です。

つまり、生態系の中で損得とは別のところで果たすそれぞれの”役割”を表します。

oranjeでは、パートナーそれぞれが自分の”すき”なことを自分なりに深め、”ゆたか”さをさぐります。

 

 

そして

保護者の方にも

「oranjeは自由研究する場所です」

とは言っていましたが、

先日改めて

「これからこんな感じで進んでいきます」

という説明会をしました。

(お忙しい中お越しいただき誠にありがとうございました)

 

 

で、なんとか

いま語れる「こうやっていきます」を

全力でご説明させていただきましたが、

引き続き、

「自由研究とはなんぞや」「あんたんとこでは何してんだ」

を語り続けないと思っています。

 

でもでも、

考え付いたときに毎回毎回保護者の方をお呼びだてするわけにもいかないので、

ここでツラツラと垂れ流すことにします。

よかったらランチの一品に入れてください。




初回は

「自由研究とは『自己紹介である』」

である。

(ほんちゃんの説明会でもお話ししましたが…)

 

oranjeが「自由研究」をしている理由の一つに、

「自分のことを知るべきだ」

があります。

 

だから、やってほしいのは徹底した自己分析なわけです。

極端なことを言うと、テーマのことなんか進まなくたっていい

 

いわゆる一般の「研究」では、

「自分はどうだったか」

は関係ありません。

むしろもっとも排除すべきものです。

「研究」では目の前で「起こっていることのみ」が対象になります。



話しを戻して、

自己紹介のことになりますが、

基本的に、

「自分ってこういう人間なんです~」

を誰かに伝えることが自己紹介です。

 

でも、

「名前」と「年」と「すきなこと」だけなんてちょっと味気ない。

知ってもらって、

仲良くなったり、信頼関係をつくっていかないといけないのに、

それだけだとあんまりおもしろくなくって、

「名札貼っときゃよくない?」ってなる。

 

逆に聞いてる側としても、

「え、それだけ?」ってなるし、

そもそも全く違う人間なので、自分と全く違うひとのことって知りたくないですか?

(何考えてるかわからん人って怖いやん)



ここなんです。自由研究のいいところは。

テーマを深めている自分を考察できて、知ることができるところ。

「自分はこれが好きなんです」

「自分はこう考えたんです」

「自分は・・・・・・」

って。



自分のことを知ってもらって、誰かのことを知ることができる。

そしたら、「ちがうことが当たり前」なことも当たり前になる。

これって実はかなりラッキーなことだと(僕は)思うのです。



だから!

研究の支援は、

「あなたのこともっと教えてよ」

が基本で、

「これはどういう風に見る(考える)?」

を聞いていきたいなーと思っています。




「へー!そんなんがすきなんや!」

にふれられるのは、本当におもしろい。

 

 

 

 

 

次回は、

「自由研究とは『嘘をつかないこと』」

 

とでも題して書こうかなーと思っています。