【アゲハチョウ記録Vol.18_04】同定とスキル・知識

前回のアゲハチョウ記録では、

ハンドペアリングが成功して産卵した卵が無事かえるかどうかが心配だー、

みたいなことを記録していましたが、

無事に卵からかえっています◎一安心。

 

 

ところで、先日幼虫ボックスからパタパタ…と。

「お、またかえったな」と思って見てみたら…

 

 ん?黒い?

 

おぉーーーっ!

 

かえってました。黒いアゲハが。クロアゲハね。

毎年数匹潜んでるんですが、今年はこの個体が初でした。

 

さてさて、黒いアゲハチョウって実はいろいろいるんです。

クロアゲハ、ナガサキアゲハ、オナガアゲハ、ジャコウアゲハ、、、、など。

黒いアゲハチョウはその種類もなかなか多く、同定するのに慣れていないとやや時間がかかります。

(時間がかかりました)

 

下記にURLを2つ貼っつけたので、みなさんもぜひ同定してみてください。

今回は、以下の手順でしてみました。

(あってると思いますが、専門の方で「ちゃうで!」って方がいらっしゃれば教えてください)



①尻尾があるかどうか.

これはありますね。なので、ナガサキアゲハは除外です。

 

②尻尾の長短.

写真で見る限り、短いほうかと。長い方みたいにくびれがなく寸胴型の尻尾です。

なので、ジャコウアゲハ、オナガアゲハは除外。

 

③翅の模様.

前翅(おっきい方の翅)が全体的に白っぽく、帯(ライン)になってない。

よってカラスアゲハは除外



てな感じ。ちょっと調べたらこれくらいでクロアゲハと同定できるかと。

あとは、体の色とかも参考になります。

 

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今回、同定をするにあたって、知らないことがたくさんあったので調べました。

oranjeでは、「知識・スキルが何より一番大事!」とは言っていませんが、

何も見ないで昆虫の同定ができる、とか

似てる昆虫との相違点を指摘できる(違いの根拠を言える)、とか

(もっと他のことでも)

ってことはやっぱりできるといいなぁと思います。

 

5月の自然観察会で、次から次へと昆虫や水生生物を荒谷先生(九州大学の昆虫学の先生)にもっていっても、

「これはね~」とか「あぁそれは~」とかって、小話とセットで教えてくださるので、

私自身むちゃくちゃ惹きこまれましたし、やっぱりそういうのも大事だなぁとつらつら思ってはいたんです。

 

で、いま、知識偏重の揺り戻しから知識やスキルが少し置いてきぼりを食らっているような感じもなくはないのですが、

この辺りで「やっぱり知識やスキルは大事だと思うんです。」と声を大にして言っておきたいな、と。

 

 

「やっぱり知識やスキルは大事だと思うんです。」

 

 

つまり、さっきの荒谷先生の話を含めると、

 

 

〈知っている〉ことそのものがいい、という価値基準はどんどんと薄れていきますが、

〈知っている〉ことが前提になっている、ということは新しい世界への広がりやふかまりを助けてくれ、

それそのものだけのための知識ではなく、2次、3次を見据えると、

知識やスキルも確実に自分をアップデートしてくれるものだという実感が出て、学びが楽しくなるなぁ

 

ということ。

 

 

ぱっと見だと「あ、黒いからクロアゲハね」で終わらせてしまうこともあるかと思いますが、

一度足を止めて「ん、似たようなアゲハも何種類かいたな。どれやろ?」と首をかしげてみてはいかがでしょう。

きっと、そこには知らない世界が広がっていると思いますよっと。



同定参考先

■写真に特徴が書き込んであってヒントを得やすい→http://www.j-nature.jp/butterfly/zukan/yokunita/blackageha/

  ■写真が見比べやすい→http://www.pteron-world.com/topics/search/black.html

 




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oranje代表

自由研究パートナー

冨永 岳

Tominaga Takeshi

長野育ち 御室出身

京都教育大学大学院教育学研究科 卒

京都教育大で、探究学習や自由研究の有用性を見出す。日常性に着目した学びについての研究として、現行の教育とは別視点の教育を提案した。

大学院卒業後、準備期間を経て、地元・京都の御室で探究学習や自由研究で学ぶoranjeをスタート▶ブログ「漫画でいうと第1巻の第1話がすきな代表の話し

■影響を受けた本■
・(新)13歳のハローワーク
・選択の科学

・善の研究

 ■すきなこと■

外遊び。山を走ったり、海で泳ぐのがすき。

あと、カレーが大好き。


 

Special THANKS

oranjeでは、授業の開発や教育研究について様々な方にご支援いただいています。

京都教育大学

理科教育研究室

村上 忠幸

Murakami Tadayuki

兵庫県の県立高校の化学教員を15年間勤め、1999年から京都教育大学理科教育研究室で探究学習の研究をしている。研究テーマは、新しい時代の教育に向けて前仮説段階探究、messing about、マルチプル・インテリジェンス、自己理論化、省察、メンタリングなどのキーワードを用いて「経験からの学び」について検討している。

 

1957年1月11日生まれ

兵庫県北部の養父出身

滋賀県私立教員

小巻 一歩

Komaki Ippo

 大学院で生物の進化に関する教材を研究すると同時に探究学習に興味を持つ。自分がおもしろいと思うこと、興味を持っていることを生徒と共有するのを目標に、現在は滋賀県の私立高等学校で勤務。

oranjeでは自由研究パートナー、授業開発のアドバイザーなどボランティアとしてかかわる。

 

1991年7月12日生まれ

京都市衣笠出身

京都教育大学大学院 教育学研究科 修了