”たべれる” or ”たべられる”

 

Booksー本の紹介ーで、

「AI vs 教科書が読めない子どもたち」をとりあげ、読解力について書きましたが、

今回も少し近いかな。

 

ま、今回の内容は「こんなのありました」でとどまります。



先日ふかまりコースの女の子3人に珍しく本の紹介をしました。

(個人的には、本が好きな子は読めばいいし、そうじゃない子は別にいいと思うのであんまりしないんですが。)

 

紹介したのは、次の3冊。(一番下に紹介してあります)

・日本人の日本語知らず。(文:清水由美、絵:ヨシタケシンスケ)

・ちっちゃな科学(かこさとし、福岡伸一)

・世界をこんなふうに見てごらん(日高敏隆)

 

タイトルは、1冊目の紹介のときに出た話です。

どっちが正しいか、おわかりですか?おわかりですよね?

 

答えは、「たべられる」です。

 

おやつの乾燥剤に「これは食べられません」とかって書いてあったりもしますから、一応こっちの方がただしいことになっています。

 

ちなみに、ふかまりコースの女の子3人+ふかまりコースの男の子1人の正解率は0%でした。(なんてこと。)



さっき、”一応”と言ったのには、理由があります。

言葉は変わっていくから、です。

極端な話、いま何かいいことがあっても「いと、をかし」なんて言わないですね。

言葉のような文化的なことは日々進化していくんです。

(”全然”なんかもそのいい例ですね。本来”全然”の後ろには否定系の言葉がきますが、「全然オッケー」なんて普通に使いますし)

 

だから、”食べれる・食べられる”論議のときも

「(ライオンとかに)食べられるみたいやーん」なんて話してましたから、

ら抜き言葉も殲滅するよりケースによってはむしろ推奨してもいいかもなんて思いました。

 

 

おわり。




紹介した本について、少しだけ。

日本人の日本語知らず。

(文:清水由美、絵:ヨシタケシンスケ)

 

「みんな間違って使ってるけど、ほんとはこうなんだよ」って本。oranjeは小学生が論文を書くので、そういうときはやはり”ちゃんと”書くべきかと思います。場合によってはニュアンスが変わってしまったりするので、やっぱり言葉をちゃんと自在に使えるっていうのは大事です。

 

 

【おすすめ度:★★★☆☆】

ちっちゃな科学

(かこさとし、福岡伸一)

 

「自由研究ってなにしたらええねん」って人に「題材は何でもええねんで。むしろ何だって自由研究になんねんで」と返してくれるような本です。対象さえ決めてしまえば、「これってなんや!?」が自然に出てきて「おもろい!」を見つけられることが自然体で叶うことが書かれています。「なにかやってみようかなー」と思わせてくれるような本です。

 

【おすすめ度:★★★★★

世界をこんなふうに見てごらん

(日高敏隆)

 

これも「ちっちゃな科学」と雰囲気は似てるかな。「研究は、観察とか仮説検証とかなんとか言うけど、直感的に楽しめることとか、ワクワクする気持ちが大事なんだ」っていう本です。エッセイなので読みやすいです。

 

 

 

【おすすめ度:★★★★☆】